ホリエモンこと堀江貴文さんが定義する「むだ死に」とは、

予防できる手段があるにも関わらず、何の手も打たずに病気にかかって命を落としてしまうこと。あるいは知識不足や怠慢から検査や治療をせずに健康を害し、生活の質(QOL)を損なうこと。

堀江さんは、僕にはやりたいことがたくさんある。だからそう簡単に死にたくはない、だから医者ではないものの、2015年10月「予防医療普及委員会」を立ち上げ活動されていると言います。

その理由は、「日本人は平均寿命が長くなった一方で、病気を事前に予防するという意識が諸外国に比べて極端に薄い」ため。国民皆保険に守られていることが災い?!しているのか、日本人は健康志向が高いにも関わらず、病気の予防にお金と意識を使わず、検査にもいきません。堀江さんはこの現状に警鐘を鳴らします。

求められるのは「医療リテラシー」

日本は生命保険の世帯加入率は89.2%と非常に高いですが、これは「がんになったときのため」のもの。むしろ、がんになることを未然に防ぐことにお金を使うべきとの考えから、堀江さんは生命保険には入っていません。
なんとも合理的であり、無駄なのない考えです。私はジムに行って日ごろからの運動はしていますが、検診・予防に対する意識が薄すぎることを思い知らされました。あなたも自分の健康に気づきを得るために、本書を読んでみてはいかがでしょうか。

がんの約25%は感染症が原因

胃がん、肝臓がん、子宮頸がん・・・
実は、感染症が原因でがんに発展する割合が25%もあるということ、ご存知でしたでしょうか。

感染症ということは、検査でチェックが可能ということです。

例えば胃がん。なんと、胃がんの99%はピロリ菌感染が原因です。
「ピロリ菌」が生成・分泌する毒素やアンモニアにより胃の粘膜上皮が傷ついて胃炎や潰瘍が生じし、それが発展しがんとなるのです。
この「ピロリ菌」、なんと、数千円でできる検査ですが、検査を受けている人は10%程度と非常に少ないのが現状です。

肝細胞がんの場合、主に「肝炎ウィルス」によってがんになりますが、B型肝炎はワクチンで予防ができる。無料の検査も利用できます。

成人の80%が放置している病気:歯周病

歯周病とは歯周病菌によっておこる病気です。しかし、日本では歯周病を治療する習慣がありません。たかが虫歯、歯周病と侮ってはいけません。口の中の健康を守ることは、元気で長生きするために簡単にできる健康法です。
歯周病などの細菌は歯茎から血管に入り込み、全身を巡ってしまうことで、動脈硬化、心臓血管疾患、肥満、糖尿病、早産などに影響を与えているのではないか、という研究結果が近年次々と発表されています。

堀江さんは、数か月に一度、歯医者さんに行き、虫歯検査&歯垢を綺麗にすることを勧めています。

むだ死にしたくなければ、「忙しい」を理由にしてはいけません

健康診断などをおろそかにする理由に、「忙しい」を挙げる人が多くいます。しかし、健康を害してしまったらそれ以上に大きな時間と費用を使うことになります。毎年の健康診断は必須とすべき検査です。

予防しない人には、ツケを払ってもらう制度を!

国の医療費は年間40兆円。高齢化で国民皆保険はいつまで続くかわかりません。一方、65才以上になると有病率が急激に上がります。

予防策を講じた上で病気になった人は救済するが、そうでない人はそれなりのツケを払ってもらうシステムに一刻も早く変えるべきだと堀江さんは提言します。米国では、民間の保険会社が、がん検査を受けた人の保険料を安くしています。仕組みで健康を支援する制度が求められます。