ビジネスにおけるメール、書類・報告書・提案書等、作成中にもっと語彙力があれば…と思う人は多いでしょう。

語彙力がある人は頭がよく見えます。豊富な言葉を駆使して、わかりやすく、或いは感動的に言葉を織りなす人は、どうやってその語彙力を身につけたのでしょうか。

著者曰く、語彙力のある人は、ただ単に「知っている言葉の数が多い人」ではありません。「文章に合わせて的確な語を選択する力を持った人」です。

本書では、語彙力を「質」と「量」の両面から強化する22のメソッドを紹介。脳内の辞書を豊かにし、使用可能な語彙を増やし、それを効果的に表現に活用する方法について解説しています。
ハッとする気づきも多い、お薦め本です。語彙力に自信のない方は一読を!

語彙力=語彙の量(豊富な語彙知識)×語彙の質(制度の高い語彙運用)

人間の思考力を規定するのは言語力であり、言語力の基礎になる部分は語彙力に支えられています。そのため語彙力がある人は一般的に成績が上です。

しかし、語彙力=言葉の「量」を知っているだけではだめで、「質」も大切です。著者は量よりも質が大事と考えています。

いずれにせよ、語彙力を高めるには、辞書で単語を見ていてもダメ。本を読んだり人の話を聞いたり、生きた言葉に触れることで語彙力は身につきます。

量を増やす

豊富な語彙知識を身に付けようと思ったら、以下のような観点から語彙に意識を持つことが大切です。平生から意識すれば語彙力は高まります。

(1)類義語、(2)対義語、(3)上位語と下位語――を増やす
(4)語種(和語、漢語、外来語)
(5)文字種(平仮名、片仮名、漢字)――を文脈によって使い分ける
(6)話し言葉と書き言葉、(7)日常語と専門語
(8)標準語と方言
(9)新語と古語――を環境によって使い分ける
(10)実物で経験を積む、
(11)語構成を活用する

例えば類義語。ある対象を表すのに一つの語しか知らないと、対象を表す精度が下がってしまいます。「文章のこの言葉がしっくりしない」と感じるのも、このケースが多いと思います。類義語で複数候補の中からよい語を選べると、それだけ言葉に説得力が生まれます。

一方、対義語は、頭のなかの語彙のネットワークが意識されると同時に、より語の理解が深まり、言葉の感性が磨かれます。

質を高める

著者は語彙の「量」よりも「質」が大事だと述べます。質は以下のような方法で高められます。

(1)誤用を回避する
(2)重複と不足を解消する
(3)連語の相性に注意する
(4)語感のズレを調整する
(5)語を適切に置き換える
(6)語の社会性を考慮する
(7)多義語のあいまいさを管理する
(8)異なる立場を想定する
(9)語の感性を研ぎ澄ませる
(10)相手の気持ちに配慮する
(11)心に届く言葉を選択する

同じ意味でも、優美な言葉に聞こえたり、迫力を感じたり、或いは、まどろっこしく感じたりするのもちょっとした言葉遣いの違いだったりします。

「まず最初に課長の挨拶がある」
「この手作りケーキ、プロ並みレベルの腕前だね」

上記、少し回りくどく感じませんか?理由は、「まず/最初」「並み/レベル」言葉が重複しているからです。語彙に対する意識が足りないと犯してしまいがちな間違いです。

本書を読むと、意外とよくある言葉の間違いなどを、「ハッ」と気づかせてくれます。

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