エグゼクティブ向けの商品という位置づけの「ラップ口座」「ファンドラップ口座」
最近、大手証券二番手の某証券会社さんが「ラップファンド」のテレビCMを頻繁に行っているので、「ラップ」という言葉の認知度が上がってます。
最近は、大手証券一番手の証券会社さんも本格注力するようになり、ラップ口座の預かり資産残高が急速に積みあがっていますが、果たして、ユーザにとって有効な商品なのでしょうか?

「ラップ口座」とは?

ラップ口座とは、資産の運用管理を証券会社や投資信託銀行に包括的に任せる仕組みです。通常、金融商品を購入する場合、商品の売買の都度に手数料がかかりますが、ラップ口座では資産残高に対してあらかじめ決まった包括的な手数料を支払います。

ちなみに「ラップ」と名がつく金融商品は大きく3つあります。

最低預入額の目安 取扱金融機関 特徴
ラップ
口座
金融機関により1000万円、1億円など 証券会社
信託銀行
富裕層向けのサービス。金融機関と「運用を任せます」という契約を結び、投資助言、運用、口座管理などのサービスを一括で受ける
ファンド
ラップ
300~500万円が一般的 証券会社
信託銀行
ラップ口座の小口版。枠組みはラップ口座とほぼ同じであるが、あらゆる金融商品に投資するラップ口座と違い、投資先は各社が用意した専用投信に限られる
ラップ型
投信
1万円程度 証券会社
銀行など
内容は従来のバランス型投信とほぼ同じ。「安定型」「成長型」など、複数コースの中から投資家がリスク許容度に応じて選択

山崎元さん曰く、「ラップはクソだ!」

私が好きな作家&経済評論家 楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元さんは、著作「信じていいのか銀行員~マネー運用本当の常識」で「ラップはクソだ!」と言い切ります。

そもそも、金融機関がラップ口座の販売に急に熱心になった理由の一つは、投信の買い替え勧誘営業に対する金融庁の監視の目が年々厳しきなってきたからです。
つまり、ラップ口座は金融機関にとって従来と方式が異なる手数料ビジネスなのです。

ラップ口座がオススメできない理由は大きく4点あります。

1.運用判断を放棄してしまう危険がある
2.そもそも、金融機関が「適切なリスク」を判断できない
3.手数料水準が高すぎる
4.手数料の高い商品が組み込まれてしまう

投資では手数料をできるだけ安い商品を選択することが必須です。さらには、できるだけ税金がかからないNISAや確定拠出年金(日本版401k)など非課税投資制度を使うことが大切です。これらを意識し運用するかどうかで、将来の利益率に非常に大きな差が出ます。

特にメリットが大きいのが確定拠出年金。所得控除があるのでたとえ運用益が出ずとも得をします(所得税を安くできる)。知らないor活用していないあなたは損しています。

確定拠出年金については以下の記事で徹底解説しているので、是非、チェック下さい。