忙しく心に余裕がないと「親切心」を忘れ、身勝手になったり、言動が荒くなったりすることはないでしょうか?

しかし、健康かつ幸せな毎日を暮らしたかったら「親切」が大事と語るのが本書の著者。
親切な行動をとった瞬間、心と体に変化が起き、親切をした本人は無条件に幸せを手に入れることができるといいます。

この幸せな気持ちになるもとになっているが、オキシトシンと呼ばれる神経ペプチド(神経物質)です。最近、「幸せ物質」「愛情物質」などとも呼ばれ、注目を集めています。

本書では、親切がもたらす幸せとそのメカニズム、さらに親切をするために心掛けるといいことが平素な言葉で紹介されています。

私たちが目指すべき「幸せ」とは?

「幸せ」といっても、大きく分けると2つのタイプの「幸せ」があることをご存知でしょうか?

一つは、目標達成・夢の実現によって得られる幸せ。
舞い上がるような幸せや高揚感がもたらされる瞬間で、このような幸せには「ドーパミン」が関わっています。

もう一つの幸せは、親切・ふれあいによって得られる幸せ。
心に灯りがともるようなほんのりと長続きする幸せ感で、このような幸せには「オキシトシン」が係っています。

「ドーパミン的な幸せ」ばかりを優先する弊害

我々は、「ドーパミン的な幸せ」を求めがちです。ドーパミン的な幸せは得られた時の快感は大きいですが、残念ながら、長続きしません。成功を手に入れたとしても「もっともっと」と次の報酬を求め、際限なくエスカレートしてしまいます。そして、「もっともっと」が果たせないとき、大きなストレスを感じてしまうのです。

一方、オキシトシンが関わる親切やふれあいから生まれる幸せ感は、強烈なものではありません。しかし、長続きします。成果とも無縁で、他人との競争もありません。「オキシトシン的な幸せ」をもっと大事にすべきと言えます。

「幸せ物質」オキシトシンの力

オキシトシンが分泌されると、以下の2つの効果があります。
1.脳内で働いていて「心を変える」
2.血液中のホルモンとなって「体にも効く」

では、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。主に、以下のような効果が得られます。

1.人への親近感、信頼感が増す
2.ストレスが消え、幸福感を得られる
3.血圧の上昇を抑える
4.心臓の機能をよくする
5.長寿になる

親切は、いつも親切にする素地がない人は、はじめは意識的に心掛ける必要がありますが、しばらくすると脳そのものが「親切をする構造」に変わっていく、つまり、自分の脳を自分が求める性質を持つものへとカスタマイズすることができます。

親切は「概念」ではなく「生き方」そのものです。

親切には共感力

人が怪我をする瞬間を見ると、自分自身も「いたっ!」と感じることはないでしょうか。これは同情する力、共感力です。

共感力が目覚めると、自然と情けが湧いてきて、人に親切にできるようになります。

オキシトシン健康法

オキシトシンが心の安らぎを与え、ストレスが少なくなり幸せになれると説明しましたが、親切以外にもオキシトシンが分泌されやすい方法があります。

簡単に実践できるオキシトシン健康法で健康になりましょう!
1.親切をする
2.感動する
3.感情を表に出す
4.マッサージを受ける
5.愛する人と精神的に支え合う、スキンシップする
6.ハグする
7.ペットをなでる