黄金分割を用いた値幅・日柄分析で知られる若林栄四。アベノミクスによる株価上昇も、単に日柄的に黄金分析に合致していただけで、たまたまそのタイミングに総理になった安倍首相は運がいいだけと言い放つ。いや、日本経済だけでなく、米国をはじめとする世界経済も然り。たとえ、FRBが何をしようと、歴史の中で実証された方向に経済は動くだけだと言い切ります。

本書では、米国、日本、欧州、中国の各国経済について、黄金分析チャートを用いながら、各国が向かう方向について解説しています。

米国経済

  • 米国は60年インフレサイクル、ただし金利は40年半ピーク・ボトムサイクル
    前回のインフレピークは1981年であるから、次回トップは2040年
    前回の金利ピークは1981年であるから、次回金利ボトムは2022年(3月)
  • 米国株は2015年6月にピークアウトしている
    1974年12月の40年半は2015年6月で162四半期(黄金比率の重要数値)
    ・株価最高値
     ・NYダウ:2015年5月19日 ⇒ 18,351ドル
     ・S&P500:2015年5月20日 ⇒ 2,134ドル
     ・Nasdaq:2015年7月20日 ⇒ 5,231ドル
      ※ITバブル頂点から62四半期=15年2四半期
  • ダウは2016年第1四半期に石油ショックに匹敵する強烈なデフレの波に襲われる
    2016年第4四半期から2017年第1四半期にかけて起こる株価下落はQEバブル破裂の決算である。株価の調整は2016年第4四半期に50%、日柄の調整は2024年第3四半期(31四半期)までとなる

日本経済

  • 日経平均は6,994円でボトムアウトしている
    2017年1月第1四半期がボトムで14,500円、但し、10,000円も見ておく必要がある。

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  • ドル円は16年サイクルトップ、2015年6月125.86円がピーク
    直近の相場を過去の相場から類推すると、5四半期で20%下落だと100円、30%だと88円まで円高が進む可能性あり。この中間25%下落で93円を2016年第3四半期にトライしに行くのではないだろうか。

    長期的には2012年2月76円をボトムに162ヶ月後2025.8月にドル円は高値を見る展開か(日柄当て嵌め)

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欧州経済

  • デフレとユーロ高のスパイラルに陥る
  • 2016年第4四半期にユーロ/ドル1.0に絡む安値をみて急騰に転じる

中国経済

  • 中国共産党危機はは2021年~2023年か?
  • 2016年4月に上海総合指数は1100ポイントまで下落することもありうる
  • 1989年(天安門事件)-2005年株価指数底値-2021年(16年周期)株価底値か
上記では値幅・日柄の予測のみについて、備忘録的にメモをしました。具体的な理由などについては、是非、本書にてご確認下さい。