毎月、一定の金額ずつを投資していく資金作りの方法「つみたて投資」

「信託積立」「確定拠出年金」は「つみたて投資」の代表です。一度、毎月の買付を自動化してしまうと特段何もすることがないので暇&地味な投資法に見えますが、資産運用大国アメリカでは「つみたて投資」で資産を増やしている人が、実に世帯の7割に至ります。

さて、ここ最近こそアベノミクス効果で株価が上がりましたが、過去20年強続いた日本株低迷のせいもあり、日本ではつみたて投資に魅力を感じない方が多いのが現状。この状況に対し、著者の星野さんは、「つみたて投資に対する間違った認識があるからだ」と述べたうえで、以下のように「つみたて投資」の魅力を訴えます。

つみたて投資は【終盤】の「投資の成績」が重要。序盤、中盤の投資成績はあまり重要ではない。むしろ、序盤・中盤は下がっていた方が量を買い込むのに望ましいです。

本書では、多くの人が陥りやすい間違いを指摘し、その根拠を示した上でつみたて投資が非常に優れた投資であることを、複数のシミュレーションをふまえ、丁寧に教えてくれます。

つみたて投資を理解する上で重要なこと

つみたて投資をする上で誤解をしてはいけないことは、以下の2つは別物だということです。

(A)商品の成績(価格)
(B)実際につみたてた投資の成績

(A)と(B)には次の関係式があります。

投資の成績(B)=量×金融商品の価格(A)

著者の経験則上、ほとんど人は投資を考える際に、「量」を買っている意識を持っていません。金融商品の「価格」が上がった下がったと、「価格」ばかり見ています。

つみたて投資は、時間をかけて、何百回とコツコツと量を買い込み、終盤の「価格」で掛け算をして、レバレッジ効果で資産を増やす方法です。この「掛け算」の力が重要です。単なる、金融商品の価格の上昇で儲けるのではありません。

ドルコスト平均法で、同じ額を購入するにしても、(A価格が安くなったときに量をたくさん買い込むことで、平均買付単価を下げます。平均買付単価が下がること&量を購入することで、株価下落し一時的に赤字に転落したとしても、上昇に転じたときの「回復力」が出てきます。これにより、スピーディな黒字化が期待できるのです。

量を買い込むためにも、すこしでも早く「つみたて投資」を開始しましょう。

つみたて投資の鉄則:中長期的に上昇する商品を積立てよ!

つみたて投資で重要なことは、中長期的に上昇する商品に積み立てていくことです。

では、中長期的に成長が期待できる資産とは何でしょうか?

その答えは「世界株式」。米国、欧州、日本、中国、新興国などを含む世界中の国の株式を含む株式のことです。世界株式は、世界のGDPの伸びと共に上昇してきました。事実、1980年頃、世界経済のGDPは約10兆ドルでだったものが、1990年には約20兆ドル、2000年には約30兆ドルに成長しています。2000年頃からは成長が加速しており、2010年⇒2020年では約30兆ドルの成長が見込まれています。

では、世界経済のGDPを作り出しているのは誰でしょう?

答えは「民間企業」。世界の企業の売上が成長することです。売上が成長すると利益も伸びます。株式市場は企業の利益を先取りして反映するので、売上や利益が伸びる経済では、株式市場は成長するのです。

時には、株価が大暴落することもあります。しかし、世界経済・世界株式は、大暴落を乗り越え、短期的には上下動を繰り返しながらも、右肩上がりに成長してきました。今後も、どんなに下落をしても、数年経てば元の値を超え、上昇することが期待できます。

まとめ:つみたて投資を始めるかどうかの判断基準

判断基準は、「中長期的な世界経済の成長を信じることができるかどうか」です。

短期的に株式が上下することなど、一切気にする必要はありません。

積立投資は、老後の資産を増やす「武器」です。長い時間をかけて「量」を買い込む。ドルコスト平均法で買い込んだ「量」に「価格」をかけることで、レバレッジが効いてきます。終盤株価が上がれば、少しの上昇で一気に収益を殖やすチャンスが訪れます。

本書には、上記理論を証明するシミュレーションがしっかり掲載されています。また、つみたて投資を行うなら、是非とも利用すべき有利な制度などについても記載されています。是非、多くの方に本書を読んで、「つみたて投資」の凄さを知っていただきたいです!

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