普通の人とお金持ちを分けるものは情報の「見立て」

普通の人とお金持ちを分けるもの、それは情報の「見立て方」です。

いつの時代も成功する実業家や投資家は、情報の洪水の中から儲けに直結するネタだけを適切に取捨選択できるスキル「マネー・インテリジェンス」を駆使して、ビジネスや投資で圧倒的優位に立っています。お金の集まるところには、権力と情報も集まってくるのです。

本書は「情報」をビジネスや投資に活かしたいと考えるビジネスパーソンが、こうした情報とどう向き合ったらいいかを解説する一冊です。各章ごとに、情報を見る際に、着目するべきことがまとめられています。これを読めば、今までの情報との接し方が変わるでしょう。

普通の人の見立て、お金持ちの見立て ⇒立場によって情報はどう変わるか?

・情報リテラシーの高い人は、情報の前後関係を必ず確認する
・数字と時間を遣って、この状態が続いたらどうなるかを試算する
・著名経営者については、何をしてきたかを冷静に評価する
・社会問題や経済ニュースには感情的にならず、事実を把握する
・国の進みたい方向に沿うように、自分の戦略も立てる

マネーインテリジェンスの基本

・どんな職業の人が発信しているかで、情報の特性も変わってくる
・公開情報の性差の順番はマクロから徐々にミクロにしていく
・物事の真実は、絶対値よりもその変化の中に見えてくることが多い
・明瞭に物事を言い切る学者は、学術の領域を超えて発言している可能性もある
・ストーリーを重視した情報分析には、それに都合のよい情報だけが集められる危険性もある

情報は願望からつくられる

・最先端技術は、夢や国威といったバイアスで歪められることも多い
・伝説の経営者や投資家の真似事をしても、凡人には実利はない
・要人の発言は、何に触れなかったか、を深読みする価値がある
・検索エンジンは人々の見たいものから順に表示する
・上納の編集者は、人々の関心に合わせ、情報の偏りを精神的に作ろうとする

ニュース(情報)は時間で変化する

・少し前までの正義がいつの間にか悪者になるのは経済ではよくあること
・社史にはその企業における成功と失敗の鍵が刻まれている
・その国の湯垢さと観光客のテーマの良さはおおよそ比例する
・時代認識の移り変わりについては、当時の体験を整理できている人から話を聞く
・「伝統」には意外と最近つくられたものも多い

情報の本質は出し手の意図になる ⇒情報を出す側の意図を見抜く

・マスメディアは主義主張を出す存在ではなく、大衆を映す鏡
・金融機関に所属する識者は、漏れなくその組織の利益になることを言う
・官僚出身者の言動は、古巣への貢献がリベンジに二極する
・業界プロが息抜きに書くようなブログ・SNSにお宝情報の可能性
・記者は相手の立場を理解し、気分よくさせて、重要な情報を引き出す

情報の価値を極限まで高めるコツ ⇒情報解釈のコツとは?

・数字は見出しなどの助詞にとらわれず、単体では「意味づけ」をしない
・数値を地図などのビジュアルと組み合わせることで気づくことがある
・不可解な事実は、お金の動きという補助線を引くと氷解することがある
・自分の思い込みに気づくには、複数の情報を比較することに
・曖昧な発言でも過去の発言と比較することで、行間を読むことができる
・定点観測で消えたものは、発信者にとって都合が悪くなったもの

自分の情報との接し方がいかにまずかったかを教えられる一冊でした。
マネーに限らず、インテリジェンスを高めるのに役立ちます。

加谷 珪一 氏の他の著書をみる