遺伝子的に世界一ビビリな日本人

日本人は、日常、そして、大事な交渉の場、政治・経済においても非常に「押し」が弱いと感じている人が多いのではないでしょうか。国際政治の中においても日本は単なる金づるで発言力なし。そのため、日本の政治、要人発言が相場を動かすこともほとんどありません。

さて、本書はタイトル通り、押しの弱い日本人の分析本。全体的に著者の仮設が多く、論拠がないものが多いですが、その分析はなかなか面白い。読み物として面白く読めます。

日本人はこれほど押しが弱いのはなぜか?

その理由は遺伝子にあるといいます。

1.日本人は押しが弱いがゆえに大陸から押し出され、もうこれ以上行くところがない端まで追いやられ極東の地にまで来た民族。
しかも、
2.遺伝子的に世界で最もお酒に弱く、
さらには
3.最も不安や恐怖を感じやすい遺伝子を持っている「世界一ビビリ」な国民である
と説明しています。

1~3を詳しく述べると・・・

  1. 日本は東洋の中でも一番遠い位置にある国として「ファー・イースト(極東)」と言われますが、つまりは端っこ。新しい土地を求める人にはフロンティア精神で移動した人もいますが、日本人に限って言えば、人類発祥地アフリカからユーラシア大陸を東へ移動した人類が、土地トラブルを避けて移動し続けた行き止まりが日本なのです。
  2. 「お酒が飲めるか」は従来より男社会では強さと直結してきましたが、アルコールを分解してくれるアセトアルデヒド脱水酵素の働きが日本人は悪く、お酒に弱い。
    その他、「消化力」が低く、胃腸が弱い(食べる量も欧米人に比べて少なく、肉食、硬いものなどが苦手だった)という身体的な弱さもあります。
  3. 人間の遺伝子には恐怖を抑える働きを持ったセロトニントランスポーター遺伝子というものがありますが、研究の結果、日本人は世界一高い「恐怖・不安遺伝子」を持つことが証明されている。

日本人を表現する言葉として、「粘り強く協調性がある」と言われますが、これは裏返せば「個」が弱いから。個が弱いと一人では生きていけない。集団で生きるために忍耐力と協調性が大切だったというわけです。

日本人は体もメンタルも弱い民族であることを自覚しなければならない。日本人は体力が弱く、気が弱く、怖がりなので、欧米人のような無理はききません。分をわきまえないことをすると失敗します。

日本人は、元来、投資に向いていない!

以下は本書の感想です。

日本人はメンタルが弱く、人と一緒であることを好みます。一方、投資で勝つためには強いメンタル(ルールの順守、度胸、忍耐)が必要であり、人と同じことをしていては儲けることはできません。

「日本人は元来投資下手」といえるでしょう。日本人は逆張り思考なのもビビリだからかもしれません。

順張りでついていく度胸がない、自分のルールを守れないなどメンタルに不安があるなら、システムトレードで機械的に自動売買してもらうのは一つの手といえそうです。

日本人の国民性を理解しよう

その他、本書で気になった内容をメモしておきます。

・日本では「仕方ない」という言葉をよく使う。「諦め」を示す言葉の一つだが、英語では訳せない英語。欧米人にはそもそも「仕方ない」というメンタリティは存在しない。

・日本人は「意思の強い」のに、「押しは弱く」人に強く意見を言うことを苦手とする。これは、日本人が「仲間はずれ」、他人に嫌われることを極端に恐れるから
 米国:米国のように衝突のエネルギーを利用して発展していく国
 日本:同質性の中で弱者に気を使うことで発展していく国